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家づくりの豆知識


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☆☆その2


家づくりを調べていくと、聞きなれない言葉が出てきます。
建築用語のなかで、大切なものをいくつかご紹介いたします。

※家の建て方(工法)を知る

 家の建て方には様々な工法があります。
マンションなど高層建築の鉄筋コンクリート造りから、
輸入住宅に多い2×4(壁組み木造住宅)
軽量鉄骨造り(大手プレハブメーカーさん)、
日本伝統の在来工法(木造軸組み工法)などがあります。
それぞれの工法にメリット、デメリットがあります。
ご自分の家をつくる目的と予算にあった工法を選択しましょう。
パンフレットやホームページを十分に活用しましょう。
その場合のアドバイスを一つ。
メーカーさん住宅会社さんの営業マンさんや建築士(設計士)さんに、
「おたくの会社は、なぜその工法を採用しているのですか?」と聞いてみて下さい。
明確な答えが返ってくるか、こないか。ここがポイントです。



※最近よく耳にする「外断熱」「外張り断熱」

 家の建築工事において寒い季節(冬期)に、室内からの熱が外に逃げないように、暑い季節(夏期)には、外の熱が家の中に入らないように、熱を遮断するための工事を「断熱」「断熱工事」といいます。
断熱工事には、熱を遮断するために断熱材を使用します。
その断熱材の施工場所によって、構造躯体・構造材(柱・梁、基礎)の外側に施工するものを「外断熱」「外張り断熱」といい、内側に施工するものを「内断熱」「充填断熱」といいます。

家の「断熱」工事は、1970年代後半から急速に広まりました。
それは、オイルショックという世界的な経済現象がきっかけです。
石油という地下資源に恵まれない日本に於いて、特に冬期の石油消費を抑えることが目的でした。
家に断熱工事をすることで室内の熱が逃げるのを抑えるためです。
『外断熱』という言葉が脚光を浴びだしたのは最近ですが、実際は30年以上前からある断熱の工法なのです。
なぜ「外断熱」という工法が出来たのか、
それは、「内断熱」に比べて
1.室内の熱の逃げをより少なくする。
2.冬の暖房性能をアップさせる。
3.家の寿命・耐久性を高める。
4.室内の温度差を少なくする。
ためです。
「内断熱」の家では、おもにグラスウールという断熱材を使用します。
グラスウールを壁や室内の天井の上に敷き詰めたり張ったりして工事をおこなうのですが、壁の場合は柱と柱の間に施工しますので柱部分は断熱材が途切れた状態になります(断熱欠損といいます)。
また、柱と柱の間には筋交いや半柱といった木材もあり、グラスウール断熱材の施工を邪魔します。
「内断熱」の特徴としては、費用を抑えて安く造ることができるのですが、上記のような施工上の問題があります。
金額重視か?
住み心地・快適性重視か?
ですね。
また、下記のような問題もあるのですが・・・

※結露という問題です。

冬の朝、室内の窓ガラスが結露で濡れてお掃除が大変といった経験はありませんか。
結露の恐い所は、我々が生活していて目で見えない壁の中、床下、小屋裏でも起こることです。結露による水が断熱材で
あるグラスウールを濡らし、柱や土台の木材を腐朽させます。
腐朽した木材は、シロアリの大好物でもあります。
下の写真は、結露により木材や断熱材が腐食した壁の中です。
結露の原因は、熱の移動とそれに伴う水蒸気の移動です。我々の目には見えませんが空気には水分が含まれています。
日頃は『湿度』といった言葉で耳にしますよね。
この湿度が水蒸気と思って下さい。
水蒸気を通さない防水シートというものや、ガラス、陶器などの素材はありますが、家をつくる建築資材の多くは水蒸気を通します。
熱の室内から外へ向かっての移動と合わせて水蒸気の移動を科学して考え、壁の中に結露を起こさないようにつくるのが「外断熱」です。
(下の図を参考にして下さい。)
「外断熱」は、断熱材を基礎コンクリート、柱・梁桁などの構造を支える木材の外側に施工して家全体を覆います。
柱など構造体の外側に張るので、「外断熱」「外張り断熱」といいます。下の図は、外気温0℃、室温25℃で室内の湿度が60%のときの、温度の移動と水蒸気の移動を図にしたものです。左の内断熱工法では、グラスウール部分に於いて結露することをしめしています。

≪家で起こる結露の原因は、断熱材にあるといえます。≫
注)内断熱工法でも、この結露対策として図のプラスターボード部分に防水シートを施工して壁の中に水蒸気を入れない工事をおこなっている会社さんもあります。
しかし実際にこの工事は大変で、スイッチやコンセント周りなどに防水シートの抜け道がかなり出来てしまい、完全な防湿工事は困難です。
また、室内の壁に時計や絵画などを取り付ける祭に、金具や画鋲を使う場合も注意が必要となります。

 

≪結露被害について一つの報告を載せます。≫
「1995年、兵庫南部地震-木造建物の被害-」において、東灘区の調査によると

被害にあった家屋では「蟻害・腐朽の認められた家屋はいずれの地域でも建築年数の新旧に関わらず、ほとんど全壊していることがわかる」と報告されています。
蟻害普及の主な原因は、実は結露によるものです。
また、中越地震でも同様の調査報告が出て います。
単に建築基準法の改正によって新たにつくられた地震に強い家であるから大丈夫とはいえないのです。
建物構造の「劣化の軽減」が重要なテーマとして浮かび上がってきました。

※C値とQ値

 家の性能を数値で表す記号です。
C値は「気密」家の隙間の多さ、少なさを表します。
Q値は、家の熱の逃げを表します。
C値=隙間特性値といいます。
家全体にどのぐらい隙間があるのかを、㎡あたりで表します。
C値が2の家だと、2c㎡/㎡と表し、1㎡あたり2c㎡の隙間がある家ということになります。
Q値=熱損失係数
この「Q値」は、 “熱損失係数”といって、室内外の温度差が1℃としたときに、家全体から外に逃げる時間あたりの熱量を床面積1㎡あたりの数値にしたものです。
 数値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくいことを表し、居住性能がいいとされています。
 下の計算式で数値を出します。
熱損失係数
Q値を計算式によって導くためには、外壁や断熱材、瓦や室内の仕上げ材などに何を使っているか?その材料は熱に対してどのような性能を持っているかを調べて計算をします。

家の性能を数値化して表す家が、住宅性能表示制度導入後少しずつではありますが広まっています。
それはいい事なのですが、数値が一人歩きしてしまうのは心配です。
例えば、Q値だけがいい家は冬が寒くないのか?
と聞かれると即答できないからです。
というのも、冬の大敵であるすきま風を軽視していると思うからです。

※冬のすきま風は、「ソーラーサーキットの家とは」をご覧下さい!!


 Q値の計算に基づく隙間特性値(C値)は、次世代省エネ基準で全国各地を地方によって分別した基準値によっておこなっています。
福岡ならばⅣ地域でC値は、5.0以下が高気密住宅となっています。
C値5以下とは、家の隙間が1㎡あたり5c㎡以下の家ということです。
分りやすい例えとして、100㎡の家とします。(実際の気密計算では床面積ではなく測定対象実質述べ床面積となり、床面積より大きくなります。)
C値が5とすると家の隙間を合わせた面積は500㎡となり、およそ22cm×22cmの隙間があります。
福建住宅の平均C値の0.3だと30c㎡となり、5cm×6cmの隙間となります。
大きな違いですよね!!
しかし、この隙間が現在のQ値にはほとんど反映されてないといえます。
それは、あくまで家全体における熱の逃げの数値であって、特に床下からのすきま風の冷たさが数値では伝わらないからです。
一番冷たい床下からの冷気侵入を反映していないといえます。
だから、床暖房という方法で逃げるのでしょうか?

家全体の隙間が、およそ17倍あるのに、Q値は同等レベルなどいうこともあるのです。
つまり、高性能住宅においては、全ての性能が高い次元でバランスされてこそ本来の性能を発揮するのです。
一つの性能が優れていてもダメなのです。
冬の性能だけで言うならば、ほとんどの家ではQ値よりもC値が大切です。
なぜならば、室温と外気温の温度差が大きく、すきま風の冷気の影響が大きいからです。
Q値をアピールする会社がありますが、その理由は・・・
それは、Q値の数値を良くすることは比較的簡単だからです。
熱を通しにくい材料を外壁・断熱材・室内の壁などに使用すれば良いからです。
しかし、C値を良くすることは簡単ではありません。
気密のことが分かった設計・現場監督と腕の良い大工さんが、心を込めて丁寧に造らないといけないからです。
手作業ですから時間がかかります。
しかも、その工事は完成すると壁の中に隠れて見えなくなります。
だから、多くのメーカーさん工務店さんはしないし、出来ないのです。



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