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2021-07-02
ウッドショックいつまで? 問題が大きすぎて私レベルでは全然わからない(><) でも一つだけ・・・
現在家づくりをされている方以外、はほとんどの方は分かっていないと思いますが我々家づくりに携わる工務店やハウスメーカー、材木屋、製材所などウッドショックで大変な状況になっています。
原因はコロナです。
昨年からのコロナショックは世界中を駆け巡りました。
日本以外の多くの国では感染爆発でロックダウンしました。
日本はそこまでの感染にはなりませんでしたが経済は大打撃を受けました。
その影響もあり昨年は住宅着工数も減少しました。 ※実は、コロナの影響だけでなく、デフレスパイラルはなかなか止まらずまた少子高齢化の影響もあり日本の住宅着工数は右肩下がりで減少しています。
実は、ウッドショックの始まりは昨年の秋ごろです。
昨年の秋、住宅着工数が減少している日本は、アメリカからの輸入木材が港湾にある倉庫いっぱいだったそうです。
今までは住宅着工の3か月分ほどが港湾の倉庫にストックされてて、着工数が減っている日本は新たな輸入が出来ない時にアメリカの住宅着工数がプラスに転じて、アメリカの木材需要が増え輸出に回す量の激減が起こります。
アメリカの住宅着工数がプラスに転じたのは、住宅ローンの金利が下がったことです。
更にコロナ対策の経済支援も功を奏しました。
住宅着工は前年比30%増です。
これ、かなりの数字です。
これにより輸出に回す木材が減ります。
さらに、ヨーロッパなど日本以外も木材を欲しい国が出てきました。
アメリカにとって日本はそんなにいいお客様ではなかったらしいです。
それは品質にうるさいから。
そして金額も厳しい。
有事の時って、日頃の取引の不満も影響するのです。
情けは人の為ならず
です。
情けは人のためでなく自分の為ですよね~
先日材木屋さんに聞きましたが、日頃金額にうるさい(根切りばっかりするところ)取引先には今回のウッドショクでは今までの憂さを晴らしていま~す!!とのことでした。
日頃の付き合いは大事ですね。
自慢ではありませんが取引先のみなさんに無理な根切りをしたことは一切ありません。
日本は国土の約6割超が森林です。
先進国の中で第3位の森林資源大国です。
しかしその豊富な森林資源を活かしきれていません。
林業に従事する方が少なく、その資源を活用できていません。
さらに大きな理由が、ローコストでバンバン家をつくっている業界トップのハウスメーカーの多くがオール輸入材で家づくりをしていたことです。
特にアメリカからの輸入材で安くつくり高く売って利益を上げることを是とした家づくりをしていたことです。
業界のリーダーが日本の森林のこと林業のことを一切考えていなかったということです。
自社の利益だけを考えていたこと。
まあ資本主義の世の中なのでそれ自体が悪いことではないのかもしれませんが、業界トップの企業のみなさんたちはもっと広い視野で物事を見て活動してくれると助かります。
SDGsなる言葉を最近よく聞きますが、日本の環境にとって一番のSDGsは日本の森林を有効活用することだと思います。
植林をして育てて50.年~100年で伐採して家をつくる、家具をつくるという。それらをすべて国産材を使ってやっても日本の森林資源は永遠に無くならないのです。こんな持続可能なことって他にありますか?
木は、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出します。吸った二酸化炭素は木材という状態で固定化するのです。
弊社では以前から家づくりに使う木は地元の福岡県産材を使ってきました。
それは、木造住宅で使う木は家と同じ環境で育った木が一番いいからです。
しかしながら梁桁(はりけた)と呼ばれる木材は、米松(アメリカ産の松)を使用していました。
日本の松が高く、安定供給できていないからです。
しかし、今回のウッドショックで国産の杉材を使った集成材の強度がある梁が今後出てくることになると思います。
林業の方、製材所の方、材木屋さんが英知を絞って準備をしているということをお聞きしました。
自社の利益を優先し100%アメリカの材木に頼っていたメーカーさんたちが、家をつくれないので急遽国産材を買うようになりました。
自分たちの力を駆使し国産材を買いまくり、国産材が高騰しています。
また、国産材だけでなくありとあらゆる材木関係品が値上がりしています。
それは商社さんたち。
これがチャンス!と見たんでしょうね。
自分たちの利益優先です。
これが資本主義です。自由経済ですかね・・・・
ウッドショックのことを書くとまだまだ長くなるのですが、この辺で終わりにします。
だんだん愚痴になりそうなので(涙
最後に実はこのウッドショク、いつ終わるのか誰も分かっていません。
木材価格の高騰もいつ止まるのか?
そもそも木材はひょっとするとなくなるのでは?
家も建てられないかも?
※森林はたくさんあっても林業従事者が少なくすぐに木材になる訳ではないので
その中で一つの希望が、アメリカの住宅ローンの支払い猶予期間が実は先日6月30日に期限を迎えたのです。
コロナ禍で住宅ローンの支払に困った人を助けるためにアメリカでは6月30日まで支払いを猶予しますよ!ということになっていました。
その申請をしていた人が約210万人だったとのこと。
その住宅ローン支払い猶予期間が完全に終わったのか、もしかして延長したのか、ネットで調べていますが全然分かりません。
どういうことかというと、
実はアメリカは、住宅を新築する人の3倍の人が中古住宅を買っているのです。
中古市場の方がはるかに多いのです。
住宅ローンの支払い猶予を受けていた人が、その期間が終わってもその人の家計の状態が改善されていない人は仕方なく家を手放すことになるでしょう。
その割合が20%なら42万軒の中古住宅が市場に出回ります。
するともしかすると現在旺盛な新築需要が落ち着き、アメリカの木材が輸出に回せる状態になるかもしれません。
どなたかその辺の事情を分かっている方はいませんか。
この状態が秋ごろには落ち着いてくれることを切に願います。
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